
春の訪れを告げるのは、桜よりも一足早く、青空に向かって真っ白な拳を突き出す「こぶし」の花です。
冬の寒さに耐え、ふっくらとした蕾を割って咲くその姿には、北国の長い冬を終えた喜びが凝縮されています。遠目には残雪のようにも見えますが、近づけば確かな生命の息吹と、甘い香りが春の始まりを教えてくれます。
「さあ、動き出そう」と背中を押してくれるような、力強くも清らかな白。こぶしの花が揺れるたび、私の心にも新しい季節への希望が静かに灯るのです。

北海道札幌市西区琴似町在住 日常の写真や動画を中心に活動しています。アイヌ語でコツネイ=琴似