師走の風が冷たくなる頃、街は新年を迎える準備で少しずつ色めき立ち、誰もが急ぎ足で駆け抜けていきます。
春の芽吹きから冬の静寂まで、私たちは季節の移ろいに寄り添いながら、それぞれの場所で大切な行事を重ねてきました。
買い出しの人波、旧友と酌み交わす忘年会の明かり……。
行き交う人々の中には、喜びだけでなく、時には言葉にできない葛藤や寂しさもあるかもしれません。けれど、その「愛憎」さえもひっくるめて、私たちは懸命に今日を生き、命を営んでいます。
一年の締めくくりに、あるいは何かの終止符を打つ時に、「ありがとう」とそっと心に灯せる人。
そんな風に感謝を抱ける人は、きっと、目には見えないけれど確かな「幸せ」をその手に掴み取れるのだと信じています。







