Sapporo Snow Festival 2026
動画もご覧下さい。(ただいま製作中)https://youtu.be/g7qSz8Dj6SI

2026年2月上旬、私は寒風吹きすさぶ札幌の街に立っていた。第76回さっぽろ雪まつり(2月4日〜11日)の開幕である。コロナ禍や自衛隊の制作体制縮小といった変化を乗り越え、それでもなお、この街は白銀の芸術で世界中の人々を魅了し続けている。大通公園を埋め尽くす大小の雪像は、今年もまた、冷たい空気の中で圧倒的な存在感を放っていた。
会津の歴史と銀河の戦士が共演する大通会場

今年の大通会場は、まさに「雪のエンターテインメント」だった。
7丁目「HBC広場」には、HBC北海道放送が制作した北海道大学の古河講堂が登場し、その精巧さにため息が漏れる。そして、10丁目「UHBファミリーランド」では、映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン&グローグー』の巨大雪像が、冷たい夜の空にライトアップされて輝いていた。
特に印象的だったのは、4丁目に鎮座する国宝「中空土偶 茅空(かっくう)」だ。縄文の歴史と現代の技術が融合したその姿は、北の大地ならではの文化の深みを感じさせた。さらに、7丁目には3年連続の登場となるガンダムシリーズの新作雪像「RX-105 Ξ(クスィー)ガンダム」も登場し、アニメファンを熱狂させていた。
氷の静寂と、未来への希望

大通会場の賑わいから離れ、すすきの会場「すすきの氷の世(すすきのアイスワールド2026)」へ向かうと、そこは一転して静寂に包まれた氷の芸術世界だった。煌びやかにライトアップされた魚入りの氷像や、氷の彫刻コンクール作品が、街の灯りを受けて幻想的に浮かび上がっている。
2026年の雪まつりは、単なる観賞にとどまらず、SDGsやカーボンニュートラルを意識した「GX(グリーン・トランスフォーメーション)脱炭素エリア」も設置され、環境に配慮した新しい未来の雪まつりの形を提示していた。
札幌という街の記憶

凍てつくような寒さのなか、温かいスープカレーや濃厚な味噌ラーメンで心身を温め、再び雪像の前に戻る。
陸上自衛隊の手による大雪像は、今年も迫力満点だったが、2027年からは制作基数が縮小されるという報道もある。そうした「変化」を予感させながらも、市民雪像の温かみや、雪に触れて遊ぶ子供たちの笑顔は変わらない。
第76回という歴史ある回を、これほどまでに彩り豊かに表現できたのは、地域の人々と世界中から訪れた観光客の、冬を楽しむ情熱に他ならない。
2026年の札幌雪まつりは、歴史、アニメ、氷の美、そして未来の技術が混ざり合う、忘れられない白銀の物語となった。この白い景色は、私の心に深く刻まれ、また来年も訪れたいという確かな約束となった。
