JR琴似駅の八軒側にある札幌珈琲館本店で、実家の屋根工事に向けた打合せを終えた。
暖かな雰囲気が漂う店内には、夕暮れのひとときを慈しむ主婦たちの賑やかな声が響き渡り、穏やかな日常の愛おしさをそっと教えてくれているようだった。
打合せを終え、名残惜しさにエントランスへ目をやると、温もりあふれる個人の展示コーナーが目に留まった。
作品が飾られたその一角は、店内のクラシカルな装いと溶け合い、どこか静謐で心惹かれる小さなギャラリーのようだった。
思わずカメラのファインダーを覗き、息をのむ。
レンズ越しに切り取られた光と陰影は、日常の隙間にひっそりと咲く美しさを静かに物語っていた。温かな一杯の珈琲と素敵な空間に満たされ、店をあとにした。











